予約 | 手術が必要であれば、まず予約をしていただきます。当院では火曜の午後が手術日です。約6ヶ月先まで予約が詰まっていますので早めに申し込んでください。 |
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両眼の手術 | 両眼手術が必要な場合、当院では両眼を一度には行わず、通常は2週間以上あけて片眼ずつ行います。 |
術前検査 | 手術に備えて約1ヶ月前に詳しい検査を行います。 |
手術当日 | 約3時間前に来院していただき準備を始めます。手術室に入ってから退室までの所用時間は30分程度です。 |
術後 | 手術翌日、2~3日後、1週間後、2週間後、1ヶ月後に診察を行います。 |
手術が困難な場合には、時間が延びたり方法が変更されることがあります。
術当日 | 病室に戻り点滴が終るまで約30分安静にしていただきます。トイレや食事は通常どおりで結構です。日帰りの方は全身状態を確認し、術後の通院と薬の説明をしてからお帰りいただきます。 |
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術翌日 | 翌日の診察後はご自分で点眼薬を点眼していただきます。眼をこすらないよう打撲しないよう注意して下さい。 |
保護眼鏡 | 術後約2週間は眼帯または保護眼鏡をつけていただきます。ご自分の眼鏡を使用する場合には医師・看護師にご相談下さい。 |
入浴・洗髪 | 術後3日目までは周りを拭くだけにして下さい。4~7日目には眼が汚れないよう(フィルム眼帯を使用して)注意して入浴できます。片眼も不自由な方は無理をしないで下さい。1週間後からは普通に洗顔・洗髪して結構です。 |
仕事・スポーツ | 術後4日目からは軽い家事が可能です。1週間目からは軽い運動、車の運転が可能です。園芸、農作業、水泳などは1ヶ月以後にして下さい。 |
患者さんの自己判断で通院や薬を中断しないで下さい。
後嚢破損 | 眼内レンズを固定する膜が破れることです。比較的多い合併症で(2.5~4.1%)、その程度によっては、レンズのずれや落下、黄斑浮腫、網膜剥離、眼圧上昇など様々な合併症の原因となります。 |
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感染性眼内炎 | 手術中や術後に細菌・真菌などの病原体が侵入して起こります。術後2~3日目に発生することが多く、頻度はまれですが(0.06~0.14%)失明の恐れがあり、多くは再手術が必要になります。 |
駆出性出血 | 手術中に突発的におきる出血で、頻度はまれですが(0.03~0.13%)、いったん発生すると手術の続行は不可能です。再手術を行っても視力回復は困難です。 |
角膜障害 | 白内障手術によって角膜内皮細胞は約15%減少すると報告されています。術前から角膜内皮細胞が少ない人には、手術を慎重にしないと、術後に角膜が濁ってしまう恐れがあります。 |
術後合併症ではありませんが、たとえば糖尿病網膜症、緑内障など他の眼疾患のために、視力が回復しない場合があります。術前にはこれらの病気の有無についても検査しますが、白内障に妨げられて確認できず、術後に見つかる場合もあります。